「心のゆとり」と「お金」に関する調査が行われ、30歳から59歳の男女1000人に、心にゆとりを持つために必要な「年収」を聞いたところ、最も多かった回答が「700万〜1000万円未満」(25%)だった。
選択肢には「2000万円以上」や「1500万〜2000万未満」があるにも関わらず、回答で最も多かったのは額では3番目の「700万〜1000万円未満」だった。つまり「年収が多過ぎても心のゆとりにつながらない」と考えている人が多いということだろう。
これに対し、心にゆとりを持つために必要な「資産」の質問では、最も多かった回答は、「5000万円以上」で26%もいた。
この違いから、「資産は多いほうがよく、年収はほどほどが心のゆとりを持てる」と考えている人が多い実態が分かる。
「年収額は関係ない」も19%
「年収」に関する質問では、25%と最も多かった「700万円~1000万円未満」についで2番目に多かったのが、「年収の額は関係ない」で19%いたという。その他の回答は次のとおりだ。
心のゆとりを持つため欲しい年収 | |
---|---|
年収額 | 割合 |
額は関係ない | 19% |
2000万以上 | 9% |
1500万〜2000万未満 | 6% |
1000万〜1500万未満 | 18% |
700万〜1000万未満 | 25% |
500万〜700万未満 | 16% |
500万未満 | 7% |
資産は「多ければ多いほうがいい」?
また「資産」については、最も割合が高かった回答が「5000万円以上」で、多ければ多いほうがいいと考える人の割合が高いことが分かった。
ただ資産についても「心のゆとりとは関係ない」という人が20%いることも分かっている。その他の結果は次のとおりだ。
心のゆとりを持つため欲しい資産 | |
---|---|
年収額 | 割合 |
額は関係ない | 20% |
5000万以上 | 26% |
3000万〜5000万未満 | 13% |
2000万〜3000万未満 | 15% |
1500万〜2000万未満 | 8% |
1000万〜1500万未満 | 11% |
500万〜1000万未満 | 8% |
年収については、選んだ人の割合が最も高かったのは、額として一番多い「2000万円以上」ではなかった。
つまり「資産は多いほうがいいが、年収が高いことが必ずしも心のゆとりにつながるとは思っていない」人が多いということだろう。ここには、選択肢の設定も影響しているだろうが、興味深い違いともいえそうだ。
このほか調査では、心のゆとりとお金には関係があると思うか聞いており、これには80%が「関係がある」と回答。ただ「関係はない」が6%いた(「わからない」が14%)。
調査はマレーシアでコンサルティング事業などを展開しているUeda Keisho Corp.が9月にインターネットで行った。同社の植田将一代表取締役は「世界で活躍可能な物心両面のバランス感ある豊かな日本人をより多く輩出することを目的に、様々なデータ収集を今後も行なって」いくとコメントしている。
文/編集・dメニューマネー編集部
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