業務スーパーの「オーナー」の年収はいくら?開業にはいくらかかる?【フランチャイズ】

2022/10/07 10:00

業務スーパーは全国に1000店舗近くあるが、そのほとんどがフランチャイズ加盟店で、オーナーになれば業務スーパーのブランドや商品を利用して経営できる。フランチャイズ加盟店のオープンにはいくらかかり、オーナーはどれくらい稼げるのだろうか。 フランチャイズ加盟店のオープンまでの流れは? 業務スーパーのフランチャイズ加盟店は、

業務スーパーは全国に1000店舗近くあるが、そのほとんどがフランチャイズ加盟店で、オーナーになれば業務スーパーのブランドや商品を利用して経営できる。フランチャイズ加盟店のオープンにはいくらかかり、オーナーはどれくらい稼げるのだろうか。

フランチャイズ加盟店のオープンまでの流れは?

業務スーパーのフランチャイズ加盟店は、次のような流れでオープンする。

1.業務スーパーの運営会社「神戸物産 <3038> 」に問い合わせ
2.業務スーパーの特徴や運営方法、契約内容の説明を受ける
3.出店希望場所の確認
4.店舗レイアウトの作成
5.加盟審査のための書類の提出
6.加盟審査
7.出店決定
8.契約締結
9.出店予定の物件が賃貸の場合、不動産賃貸借契約を締結
10.工事の実施
11.研修
12.商品搬入
13.オープン

このようにオープンまでにはたくさんのプロセスがあるが、業務スーパーでは、スーパー経営が未経験の人でもオープンできるよう手厚いサポートを行っている。

たとえば、店長と従業員を対象にした1週間の研修や、店舗の陳列のサポート、発注システムの操作指導などをしてくれる。

店がオープンした後も、担当のスーパーバイザーが店舗を巡回し、店舗レイアウトの見直しや接客指導、販売促進についてのアドバイスなどを行うという。

オープンにかかる費用は?ロイヤリティが少ないのが特徴

フランチャイズ加盟店をオープンするにかかる費用は合計で3000〜4000万円前後。内訳は、加盟金として200万円(消費税など別途)、保証金として1000万円、常温棚や冷凍設備の工事費として2000〜2900万円(店舗の広さなどにより変動)だ。

また毎月の固定費として、発注システム使用料が月額2万8571円(消費税など別途)かかる。

さらに、フランチャイズ加盟店は運営会社に対して「ロイヤリティ」を定期的に支払わなくてはならないが、その金額は仕入れ値のわずか1%(一部地域を除く)で、他社と比べると極めて低いとされている。

フランチャイズオーナーはいくら稼げる?

オーナーがいくら稼げるのか、具体的なデータは公表されていないが、試算してみよう。

同社の資料によると、標準的な業務スーパーの損益は次のとおりだ。



標準的な業務スーパー1ヵ月の損益シミュレーション
損益勘定月額金額構成比
売上高3200万円100.0%
売上総利益512万円16.0%
販売管理費448万円14.0%
内 賃料130万円4.1%
内 人件費144万円4.5%
営業利益額64万円2.0%
(出典:神戸物産Webサイト)

これをみると、売上高3200万円、そこから仕入れ金額や賃料、人件費など運営にかかるさまざまな費用を除くと、営業利益額は64万円だ(人件費は従業員への給料だけと想定)。これを単純に1年間に換算すると768万円だ。

これはあくまでシミュレーションだが、大手スーパーの店長の年収が700〜800万円といわれているので、少なくとも同程度の収入が得られるのかもしれない。

文・廣瀬優香(フリーライター)
編集・dメニューマネー編集部

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