「通販」で使われている業界用語「カゴ落ち」って何?──【ビジネス・業界用語】

2022/10/08 19:00

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楽天やAmazonといえばネットショッピング。欲しいものがあると、つい「ポチッ」としてしまう人も多いのではないでしょうか。総務省統計局の「家計消費状況調査」によると、ネットショッピング利用世帯の割合は、2021年8月は51.5%だったのに対し、2022年8月は53.1%と1.6ポイント増加しました。また、ネットショッピ

楽天やAmazonといえばネットショッピング。欲しいものがあると、つい「ポチッ」としてしまう人も多いのではないでしょうか。総務省統計局の「家計消費状況調査」によると、ネットショッピング利用世帯の割合は、2021年8月は51.5%だったのに対し、2022年8月は53.1%と1.6ポイント増加しました。また、ネットショッピングを利用した1世帯当たりの支出額も39,474円と、2021年8月の33,707 円を17.1%上回る金額です。

年々利用者が増加しているネットショッピングですが、ECサイト側はユーザーの「カゴ落ち」という行動に悩まされているそうです。この業界用語を知っていますか。

「カゴ落ち」は買う予定だったけど見送る

「カゴ落ち」とは、ECサイトを訪れたユーザーが欲しいと思った商品をカート(カゴ)に入れたものの、その後買わずにサイトを離脱してしまう行為です。世界的な現象で、“カート放棄”や“カート落ち”とも呼ばれています。

米国Baymard Instituteが、ECサイトのデータを集計した資料「41 Cart Abandonment Rate Statistics」によると、世界の「カゴ落ち率」の平均は69.57%でした。つまり、1,000人のユーザーのうち約700人が購入を見送っているという事態です。

日本の平均は、株式会社イー・エージェンシーの調査では、68.2%と発表されていますが、大手ECサイトは、徹底的な対策を行うことで、40~45%に抑えることができているそうです。

「カゴ落ち」の主な要因は追加費用の発生

「カゴ落ち」の一番の要因は、想定外の追加費用(消費税や送料、手数料)が掛かることです。Baymard Instituteは、ユーザーの55%が合計金額の確定した時点で、負担額の多さに不満を感じていると発表しています。それ以外では、購入の際にアカウント登録などの手間がかかる作業が必要だったり、商品到着までに日数が必要だったり、途中エラーが発生したりすることが挙げられます。

ECサイト側は「カゴ落ち」が起きてしまう要因を改善できれば、さらなる利益につながります。サイトの改善やユーザーに適切なアプローチをするなどの対策が不可欠なようです。

文/編集・dメニューマネー編集部

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