「気象予報士」が使う業界用語「1円玉天気」って何?──【ビジネス・業界用語】

2022/10/11 11:00

https://money.smt.docomo.ne.jp/image/8DZ999HjSa2xYQc02kQx5Q.jpg
私たちの生活から切り離せない天気。一般向け天気予報は、以前は気象庁が発表していましたが、1993年の気象業務法の改正で民間企業が参入し、気象予報士の数は1万人を超えています(令和4年8月現在)。日本には“小春日和”など天気を表すことばがありますが、気象予報士の間でも「1円玉天気」といわれる天気用語が使われています。これ

私たちの生活から切り離せない天気。一般向け天気予報は、以前は気象庁が発表していましたが、1993年の気象業務法の改正で民間企業が参入し、気象予報士の数は1万人を超えています(令和4年8月現在)。日本には“小春日和”など天気を表すことばがありますが、気象予報士の間でも「1円玉天気」といわれる天気用語が使われています。これは、どんな天気か知っていますか。

「1円玉天気」は洗濯日和

「1円玉天気」とは、天気が崩れる心配がなく晴れて安定した天気のことです。1円玉は最小単位の硬貨なので、もうこれ以上崩れない(両替できない)状態を天気に例えています。

同じ晴天を表す言葉に、「へそ天」があります。由来は、高気圧に覆われている日は、気象予報士がお腹のへそを出して昼寝をしていても、晴れ間が続くことが予測できるためだといわれています。どちらも正式な気象用語ではありません。

天気は気象台職員の目視で決めていた

気象観測は、1872年にはじまり、全国の気象台職員が目で空の状況を確認して、気象庁にデータで送っていました。雲の割合が10%以下は快晴、20~80%の場合は晴れとし、さらに、雲の形や高さなどで天気を決めていました。

現在は、沖縄気象台と地方気象台の一部(新潟、名古屋、広島、高松、鹿児島)以外は、地上気象観測装置により、自動的に通報が行われているため、目視で細かく区別していた快晴やひょう、あられ、薄曇りなどの表現がなくなりつつあります。

天候は景気や個人消費にも影響する

2019月2月に日本銀行が、天候要因が個人消費に与える影響を分析したところ、降水量の増加と冬場の気温上昇は消費を減らすことを確認しました。

一方、夏場の気温上昇は消費を増やし、冬場の気温の倍以上に消費に影響を与えることもわかっています。また、天候は個人消費だけでなく企業の業績を左右するため、景気にも影響を与えます。

文/編集・dメニューマネー編集部

【関連記事】
老後破産するアブナイお金の使い方
初心者向け!ネット証券オススメランキング(外部)
10月から年金が減る?振り込み額が少なくなる2つのパターン
積立NISAを始めるタイミングは2022年がベスト?(外部)
金運アップにつながる朝の習慣4選