筆者はFPとして参加無料のマネーセミナーの講師を頼まれ、多くの参加者がお金のことを勉強したいと考えて参加してくれます。しかし、セミナーを無料で開く主催者には目的があり、注意したほうがいい点・理由があります。
無料のマネーセミナーのほとんどは営利目的
無料のマネーセミナーのほとんどは、主催者が集客の目的で開催しているので、セミナー後に何らかのアプローチがあることを知っておきましょう。
頻繁にマネーセミナーを開催しているのは保険代理店、住宅メーカー、IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)、投資スクールなどです。
ただ、営利目的のセミナーだからといって、低レベルというわけではありません。参加者に満足してもらうために質の高いコンテンツや、実力のある講師を準備している会社も少なからずあります。成約につなげるには、参加者に好感を持ってもらう必要があるからです。
自治体や公的機関のセミナーは営利目的ではない
セミナーの主催者が、民間企業ではなく、地方自治体や日本FP協会などの非営利団体が主催する無料のセミナーや相談もあり、これらの場合は目的がお金についての啓発で、セミナー後の勧誘などはありません。
純粋にお金の勉強をしたい人は、非営利団体主催で関心のあるテーマのセミナーに参加するとよいでしょう。
無料のマネーセミナーの賢い利用法
まず民間企業が主催するセミナーの場合、何らかの営業を受ける可能性があると考えておきましょう。
一般的に、セミナーの参加者には何らかの悩みや検討していることがあり、解決するための相談相手を探しているものです。もしセミナーに参加して主催者が気に入り、相談したいと思えばそのまま先に進めばいいでしょう。反対に必要ないと思えば、勧誘されても断ればよいのです。
また、民間企業主催のセミナーに参加するなら、事前に主催者の情報をWebサイトなどで調べておきましょう。その会社の扱う商品やサービスの内容がわかれば、セミナー開催の目的も見当がつくはずです。
そうした主催者側の本音を知ったうえで、自分に必要な部分を持ち帰るのがマネーセミナーの賢い利用法なのです。
文・松田聡子(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部
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