法のスペシャリストといえば弁護士。2022年9月6日発表の司法試験合格者は、1,403名で、合格率は45.5%でした。法律家が手にする本として有名なのは『六法全書』ですが、実際の裁判では「赤本」など使われているようです。弁護士必携の書籍で、書店の大学入試コーナーで見かける過去問題集とは別物のようですが、「赤本」とはどんな本か知っていますか。
「赤本」は裁判に関わる実務のバイブル
「赤本」は、正式名称「民事交通事故訴訟 損害賠償額算定基準」といい、表紙が赤いことから、そう呼ばれています。公益財団法人日弁連交通事故相談センター東京支部が東京地裁で行われた裁判例をもとに、交通事故の損害賠償金の相場や過失割合、訴状作成のチェックポイントなど実務を載せて発行しています。
弁護士は「赤本」で、担当する案件と同様のケースを探して示談交渉や裁判をするときの参考にするため、弁護士や裁判官必携の書籍といわれています。また、同じような内容の地方版で大阪弁護士会交通事故委員会が発行している“緑本”や日弁連交通事故相談センター愛知県支部が発行している“黄色本”と呼ばれている本も存在します。
弁護士の年収は減少傾向
日本弁護士連合会の「弁護士業務の経済的基盤に関する実態調査 」(2020年)によると、2020年の弁護士の年収は平均値が2,558万円、中央値が1,437万円で、2010年に比べ平均値で746万円、中央値で675万円減少しています。
主な要因としては、弁護士数は増え続けているのに対し、刑法犯認知件数が減少していることなどが挙げられます。また、日本の人口も減少傾向にあるため、今後弁護士が一定数増えつづけると、一人当たりの担当事件数がさらに減る可能性もあります。
文/編集・dメニューマネー編集部
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