小売業界トップのイオン社員の平均年収はいくら?売上高1位から陥落で年収もダウン?
イオン <8267> といえば小売業界の最大手として有名ですが、社員の年収はどれくらいなのでしょうか。コロナ禍を含めた業績変動の影響も気になるところです。
850万円を超える高年収だが……実態は?
まずは、イオンおよびグループ企業のイオンモール <8905> の過去5年間の平均年収を見てみましょう。
会計年度イオンイオンモール | イオン | イオンモール |
---|---|---|
2018年 | 799万円 | 664万円 |
2019年 | 824万円 | 665万円 |
2020年 | 864万円 | 659万円 |
2021年 | 829万円 | 666万円 |
2022年 | 856万円 | 681万円 |
イオンの最新の平均年収は856万円で、小売業の上場企業における平均472万円を400万円近く上回っており、かなり高年収であることがわかります。
ただし、イオンはグループ全体の持株会社で、この年収は現場で働く社員も含めた金額ではありません。おそらくイオンモールの平均年収681万円が、より実態に近い数字でしょう。それでも平均を大きく上回っています。
イオン、イオンモールともにコロナ禍を含めて金額が安定しているのも特徴です。総じて、小売最大手らしく企業体力の強さがうかがえるデータといえます。
売上高はセブン&アイに抜かれて2位に 業績次第では年収ダウンも
安定感のあるイオンですが、業績に目を向けると気がかりな点もあります。
営業収益はコロナの影響が大きかった2021年を除いて右肩上がりですが、利益率はほとんど伸びていません。特に2021年は、700億円以上の赤字を計上しています。
売上が伸びていても、その分利益率が上がらなければ社員への還元を増やすのは困難です。好調な営業収益についてもセブン&アイに1位を奪われるなど、立ち位置は盤石ではありません。
今後の業績次第では、持株会社社員はともかく、モールやリテールなど小売分野の現場社員は年収が下がるかもしれません。
国内小売事業はもちろん、現在注力している東南アジア事業や金融、不動産などの事業が向こう数年間でどれだけ収益に貢献できるかによって、イオンの未来は大きく変わりそうです。
文/編集・dメニューマネー編集部
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