りんご、にんにく、ごぼうなど農産物の収穫量に加え、わかさぎや白魚など水産物の漁獲量でも全国1位の青森県。農業の産出額は全国7位、漁業の生産量は全国5位と高い水準だ。
ここに本社を置く企業のうち、東証1部上場企業は次の3社のみだ。
証券コード | 企業名 | 設立年月日 | 住所 |
---|---|---|---|
5541 | 大平洋金属 | 1949年12月1日 | 八戸市大字河原木字遠山新田5-2 |
8342 | 青森銀行 | 1943年10月1日 | 青森市橋本1-9-30 |
8350 | みちのく銀行 | 1921年10月27日 | 青森市勝田1-3-1 |
(表=日経の情報から編集部作成)
鉱石加工で発生するスラグ、全量を再資源化する大平洋金属
銀行を除けば唯一の東証1部上場企業である大平洋金属 <5541> はフェロニッケルの専業メーカー(本店が東京のため、東証には東京での登録となっているが、八戸に本社があるため日経では青森県での登録)。
フェロニッケルとは鉄とニッケルの合金で、フォークやナイフ、ボルトなどステンレス製品の主原料として使われる。同社はフェロニッケル製錬の過程で発生した鉱石・スラグを加工し、人工石として再資源化、環境保全にも役立てているという。
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ライバル同士の地銀が再編をかけパートナーに
ほかの東証1部企業は、青森銀行 <8342> と、みちのく銀行 <8350> だ。両行は2022(令和4)年4月に経営統合し、持ち株会社を設立、さらに2024(令和6)年の合併を目指す。
県内の貸出金シェアは両行合計で7割と高くなるが、同一地域での再編を認める独禁法特例法の初適用になる見通しだ。
今後、店舗の統廃合やシステムの集約化を進めるとともに、みちのく銀行が抱える200億円の公的資金を両行で返済するという。
文/編集・dメニューマネー編集部
画像・and4me / stock.adobe.com
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