家計を見直したい

節約を続ける3つのデメリット お金はたまるがよくないことも?

2023/06/09 10:00

給料が上がらないのに物価が高くなりつつある今、「節約」は誰にとっても大事なテーマですが、実は節約に意識を向けすぎると、よくない効果が現れることがあり、長い目で見て損をすることもあります。 1 収入を増やそうとしなくなる 「支出を減らす」ことに意識を向けすぎると、「収入を増やす」意欲が気づかないうちに落ちてしまっているこ

給料が上がらないのに物価が高くなりつつある今、「節約」は誰にとっても大事なテーマですが、実は節約に意識を向けすぎると、よくない効果が現れることがあり、長い目で見て損をすることもあります。

1 収入を増やそうとしなくなる

「支出を減らす」ことに意識を向けすぎると、「収入を増やす」意欲が気づかないうちに落ちてしまっていることがあります。毎月2万円収入を増やすより、節約をして毎月2万円節約するほうが簡単だからです。

さらに税金を考えると、手元に残るお金は、収入を増やすより節約のほうが多くなることもあります。

ただ、今の収入に満足すると仕事に対する向上心がなくなり、昇進や昇給の機会を見逃すことになります。節約をしつつも、収入増もしっかり目指すべきです。

2 若いときにしかできない貴重な経験ができなくなる

若いうちから節約しすぎると、その時にしかできない貴重な経験ができなくなります。

たとえば、5万円を使って旅行するにしても、20代で行くのと60代で行くのとでは、感じること、得られる経験が異なります。

今やりたいことを我慢して節約をすれば、当面の生活には備えられるかもしれませんが、“今の自分”にとって必要な経験、将来役に立つかもしれないことには、あまりお金を惜しまないほうがいいかもしれません。

3 物価が上がるにつれて生活が苦しくなる

どんなに節約をしても、収入が増えないと物価が上がればそれだけ生活が苦しくなります。

特に最近は、生活に必要な食品や電気、ガスの物価が大きく上昇しています。全体の物価上昇率を見れば年率3~4%程度ですが、食品は9%、電気、ガスは10%以上です(補助金を除いた場合。2020年基準、2023年4月分のデータ。総務省)。

食費や光熱費の節約はある程度までしかできませんし、物価の上昇で相殺されてしまいます。

文・北川真大(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部

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