夫婦共働きは2人分の収入があってお金が貯めやすいと考えられますが、マイホーム取得や子供の進学などでお金が貯められない時期もあります。そのため、お金が比較的貯めやすい時期は意識して貯蓄に励み、資産形成を進める必要があるのです。
貯めどき1 結婚して子供が生まれるまで
共働き夫婦の最初のお金の貯めどきは、結婚してから子供が誕生するまでの間です。結婚前後のお金のかかる時期を過ぎ、子供ができるまでは子育てに時間やお金がかからず、長時間働けるからです。
夫婦で資産形成をするには最初が肝心です。この時期は人生の貴重な貯めどきであることをしっかり認識し、浪費の習慣をつけないだけでなく、家計管理やライフプランについて夫婦で話し合い、大まかな資産形成の方針を共有しましょう。
将来マイホームを買うなら、住宅資金の準備を進めましょう。
貯めどき2 子供が3歳から小学校を卒業するまで
子供が生まれても共働きを続ける場合、次の貯めどきは子供が3歳から小学校を卒業するまでです。3歳以上の子供は保育料が無料だからです(0歳から完全無償化した自治体もあります)。
3歳までの子供については、保育料が親の収入に応じてかかり、月額7万円以上になることもあります。収入が多くても保育料が高いと、貯蓄できるお金は減ってしまうでしょう。
また、中学生になると公立でも塾や部活の費用がかかるようになるので、小学生のうちがお金を貯める2度目のチャンスです。将来の教育費はこの時期に目途を立てるようにします。
ここまでの貯めどきは夫婦とも若く働き盛りでもあるので、転職をしたい人もいるでしょう。ただ転職は収入アップのチャンスである反面、リスクにもなるので、よく話し合いましょう。
貯めどき3 子供の独立後から年金生活まで
最後の貯めどきは、子供の独立後から年金生活に入るまでです。大きな支出がなくなった時点で残っている貯蓄を確認し、改めて目標設定し、足りなさそうならリタイアを遅らせるなどして挽回します。
人生には、お金がかかって貯蓄の余裕がない時期もありますが、それ以外の時期は貯めるチャンスと自覚し、着実に貯蓄しなければいけません。
貯めどきを逃してしまった人は、今からでも計画を立て直しましょう。
文・松田聡子(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部
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