就職や結婚、出産をきっかけに生命保険に入ったり、保障内容を手厚くしたりする人は多いが、そのあと放置していると、必要のない保険料まで支払い続けていることがある。保険で損をしないために見直すべき3つのタイミングを見てみよう。
タイミング1 住宅ローンを組んだとき
住宅を買ってローンを組んだときは、生命保険(死亡保障)の金額を減らせることが多い。
住宅ローンを組むときは、団体信用生命保険(団信)に入ることがほとんどだからだ。
団信とは、住宅ローンを利用している人が死亡、または高度の障害状態になったときに、生命保険会社が代わりに完済してくれる保険で、その後の返済が不要になる。
住宅を買う前から死亡保険に入っている場合は、万が一家賃を支払えなくなったときのことを想定した保険料を支払っていることが多いが、団信に入れば家賃のための保険料は不要になる可能性があり、見直すことで安くできる。
保険料がどれくらい安くなるかは、保険会社やプラン、家族構成などによって変わるが、終身タイプの生命保険であれば、月々の保険料が2〜3万円以上安くなることもある。
タイミング2 子どもが就職して独立したとき
子どもの生活費や教育費のことも考えて生命保険の保険金額を決めていた場合、子どもが独立してそれらの費用の心配が必要なくなったタイミングで見直すと、保険料を抑えられる。
いくら安くなるかは人それぞれだが、終身保険の月々の支払いが数万円単位で安くなることもある。
一方で、子どもが独立する頃には50代前後の人が多く、それまでよりも病気やケガのリスクが高まるので、収入や健康状態によっては、医療保険・がん保険の保障内容を手厚くすることを考えたほうがよいかもしれない。
タイミング3 定年退職したとき
定年退職してからも、配偶者への保障のために生命保険に入り続ける人は多いが、年金をもらい始めれば、万が一のときに残された配偶者の生活費はある程度保障されるので、今の保障内容でよいのか見直そう。
自分の葬儀費用の確保のために生命保険に入るという人も、基本的にはそれほど高額の保障でなくても対応できる。
また、定年退職すると、健康への不安からつい高額の医療保険に入りがちだが、保険料と保障内容が見合っているのか、冷静に判断してほしい。
一方で、限られた収入の中で生活していく不安から、医療保険を解約することが頭をよぎる人もいる。
ただ、あとで加入し直そうとすると保険料が上がったり、病歴があって新しい保険に入れなかったりするので、解約は慎重に考えよう。
文・廣瀬優香(フリーライター)
編集・dメニューマネー編集部
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