職場で上司や取引先と言葉を交わすとき、自分が気づかないだけで失礼な言葉を使っているかもしれない。たとえば、上司が退社するとき、「ご苦労さまです」と言っていないだろうか。「ご苦労さま」は本来、年上の人が目下の人へ使う言葉だ。このように、使い方を間違えると相手を不快にさせる言葉がいくつかある。どのような言葉が相手に対して失礼にあたるのか?
職場で使わないほうがいい言葉
仕事で自分が上司や部下、同僚や取引先と言葉を交わす際、気づいていないだけで失礼なことを言っているかもしれない。どんな言葉は使わないほうがいいのだろうか?
みんなの前で「ごちそうさまでした」は言わないほうがいい?
上司や先輩にごちそうになった後日、食事にいなかった同僚もいるオフィスで「昨日はごちそうさまでした」とお礼を言うのは、あまり良くないかもしれない。「自分はごちそうになったことがないのに」と嫉妬する人がいるかもしれないからだ。
お礼を言うこと自体は悪くない。むしろ後日、感謝の気持ちを伝えないほうが失礼にあたる。 そこで、同僚がいる前で、お礼を言うときは「昨日はありがとうございました」と、食事になったことを伏せて感謝の思いを伝えるとよいだろう。
「ご苦労さま」はNGなのか?
上司に「ご苦労さまです」というねぎらいの言葉をかけたことはないだろうか。
実はこれは失礼かもしれない。というのも、「ご苦労さま」は、部下や後輩など目下の存在に使うものとされるからだ。目上の人には「お疲れさまです」と、いたわりの言葉をかけるのがよいだろう。
ただし、最近ではこの言葉に対する考え方も変わってきていて、「別に失礼ではないだろう」という意見も出てきている。
しかしながら、上司である相手が「ご苦労さまと目上に使うべきでない」と考えているかもしれない。言葉の持つ意味が変わったとしても、やはり「お疲れさまです」と言うほうが賢明だろう。
職場で上司・先輩を怒らせる「使わないほうがいい」言葉
仕事で上司や取引先とやり取りするとき、何気なく発したひと言がきっかけで、見下されているように感じさせてしまうことがある。どんな言葉は使わないほうがよいのだろうか?
「参考になりました」はNG?
上司や先輩からアドバイスをもらったときなどに、感謝の気持ちを伝えるつもりで「参考になりました」という人がいるが、失礼な言い方と捉えられてしまうことがあるので注意したい。
「参考」という言葉には「自分の考えを決めるときの足しにする」といった意味があるため、上から目線のような印象を与えかねない。
感謝の気持ちを伝えるときは、「勉強になりました」を使ったほうがよい。
ただ、この言い方はビジネスで耳にする機会が多く、社交辞令に聞こえることがあるので、「〇〇の部分が大変勉強になりました」のように具体的に伝えるとよいだろう。
相槌でよく使う「なるほど」は?
相槌でよく使う「なるほど」も、上司や取引先に対して使うのは控えたほうがよいかもしれない。この言葉には、相手の話が道理にかなっていることを評価した上で同意する、というニュアンスが含まれるからだ。
相手を評価することは相手を敬うこととは違うので、目上の人に使うのはよくないとされているのだ。
中には気にしない人もいるだろうが、丁寧な言い方をしたいなら「おっしゃるとおりですね」「私もそのように感じます」などと言うほうがよい。
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職場で上司・先輩を怒らせる「使わないほうがいい」3つの言葉
文/編集・dメニューマネー編集部
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