愛煙家の中には、新型コロナウイルス感染症が重症化するリスクがあることや値上げや増税で「禁煙しようか」と考えた人は多いだろうが、多くの医療機関で「禁煙外来」がストップしている。よく使われていた飲み薬が供給されていないからで、その代わりのパッチに注目が集まっている。
禁煙外来が止まった理由と今後の切り札は貼り薬
禁煙外来がストップしているのは、多くの医療機関で使われてきた内服薬「チャンピックスから発癌性物質が見つかり、2021年6月に供給が止まったためだ。もう一つの禁煙補助薬であるニコチンパッチ製剤も需要が高まった。日本禁煙学会は、2023年3月、ニコチンパッチも有効であるとして、禁煙外来の再開を促す文書を公表した。
そのニコチンパッチも品薄となり、しばらくは出荷制限がかかっていたが、こちらは2022年6月に解除されており、今後、再開する禁煙外来も増えるかもしれない。
そこで気になるのが、ニコチンパッチは保険がきくのかどうかだ。
ニコチンパッチは保険適用になる?
ニコチンパッチを使った禁煙療法に保険をつかうには、いくつかの条件がある。保険診療になれば、5回の治療が1万5000円弱で受けられる。
条件には次のようなものがある。
・直ちに禁煙しようと考えていること
・ニコチン依存症と診断されていること
・35歳以上の場合は1日の喫煙本数×喫煙年数が200以上であること
・禁煙治療を受けることを文書で宣言していること
なお、ニコチン依存症かどうかは、10問の簡単な質問で診断できる。
禁煙に成功した人たちがやっていたこと
禁煙に成功した人、禁煙するつもりがある人へのアンケートによると、禁煙の理由として多かったのは、最多は「健康」だが、その次が「金銭的な理由」だった(SOMPOひまわり生命調べ)。
そして、同じ調査では、禁煙が成功した人たちが同様に行ったことで最も多かったのは、「家族への宣言」だったという。「禁煙するから」と家族に伝え、身近な人を巻き込むのが近道のようだ。
文/編集・dメニューマネー編集部
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