買い物などで貯まったポイントを使って気軽に始められることで人気のポイント投資だが、仕組みをきちんと理解していないと、思ったように利益を得られない場合がある。いったい、どのような点に注意すべきなのだろうか?
「ポイント投資」と「ポイント運用」は異なる
そもそも「ポイント投資」とは、貯まったポイントで株や投信などの金融商品を買うことだ。投資で得られた利益は、現金で受け取れる。つまり通常の「投資」を貯まったポイントでできるサービスだ。たとえばNTTドコモとお金のデザインが提供しているTHEO+[テオプラス]docomoはdポイントで投資できる。
ポイント投資とよく間違われるのが、「ポイント運用」で、これは投資を疑似体験するもの。ポイントの投資先は株などの金融商品だが、運用の結果出た利益は、現金ではなくポイント。ポイントが増えるサービスで、dポイント投資もその一つだ。
これらの違いを踏まえて、ポイント投資の注意点を見ていこう。
注意点1 少ない投資額でも手数料がかかる
ポイント投資では通常の投資と同じように、株式などを売買するときの「取引手数料」や、投資信託を運用してもらうための「信託報酬」といったコストがかかることが多い。
ポイント投資では少額を投資するケースがほとんどであり、コストが割高に感じるかもしれない。
手数料は金融機関によって異なるので、ポイント投資を始めるときは、自分が貯めたポイントを使うことができ、かつ手数料が低い金融機関を探したほうがよい。
注意点2 扱っている金融商品の数が少ない
ポイント投資では、投資信託や株式などを買えるが、通常の投資と比べるとラインアップは少なめだ。
金融機関によって、扱っている金融商品の種類や数は異なる。
ポイント投資を始める前に、自分が投資しようとしている商品があるか、商品が決まっていないときはどれほど多くの商品を扱っているかを必ず調べておこう。
注意点3 証券口座を作らなくてはならない
ポイント投資では証券口座を作る必要があり、運転免許証やマイナンバーカードなどの書類や印鑑などが求められる。
一方、ポイント運用は、投資ではないので口座を作る必要がない。
「せっかく口座を作っても続けられるか不安」「投資がどんなものか体験してから、本格的に投資するか決めたい」という人は、まずはポイント運用から始めたほうがよいかもしれない。
ポイント投資は気軽に始められるとはいえ、通常の投資と同じように元本割れするリスクもあるため、金融機関や投資額はじっくりと決めよう。
文・廣瀬優香(フリーライター)
編集・dメニューマネー編集部
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