コストコは会員制のため、基本的にカードがないと入れませんが、知人に貸し出す会員もいて問題になっているようで、アメリカなどでは共有を厳しくチェックする方針を打ち出しています。日本では会員カードの貸し借りはできるのでしょうか。会員カードがなくても入るにはどうしたらいいのでしょうか。

コストコは会員でないと本来入れないが……

そもそもコストの会員カードは顔写真付きで、カードが使えるのは本人だけ（本人と一緒なら非会員2人まで入店できる）なのですが、アメリカのコストコ（一般会員60ドル）では、以前から会員証の貸し借り（シェアリング）が行われていました。

そのチェックは厳密ではなく、抜き打ち検査も一部の店舗で行われていただけだったものの、最近、抜き打ち検査を今後は厳密に行うと正式公表があったそうです。既にアメリカの大手経済ニュースメディアが報じています。

これはアメリカの状況ですが、日本（会費 税込み4840円）でも当然、会員カードの貸し借りは厳禁。会員規約にも、「会員証のご利用は、会員本人のみとさせていただきます。会員証の譲渡・貸与はできません」、「会員資格の取消を無条件でさせていただく場合も」と書いてあります。

検査も行われているようで、SNSなどを見ると入り口で止められている人を見かけたクチコミもあります。日本のコストコは、アメリカよりもチェックが厳しく行われていると言えそうです。

会員にならなくてもコストコ店内に入る方法

ただ、コストコでは、会員にならなくても合法的に店内に入る方法がいくつもあります。

利用しやすい方法としては、店内で売られているプリペイドカードを会員に買ってきてもらう方法があります。ただしこの場合、商品は5％高くなります。

会員の知り合いがいない場合は、無料の掲示板・ジモティーで、コストコに一緒に行ってくれる会員の募集に応募する方法もあります。

また、コストコの商品が欲しいだけならUber Eatsなどで頼む方法もありますし、コストコの商品を販売するサービスもあります。この場合も割高になりますが、会費を払って会員になるほど頻繁に行かない人には便利かもしれません。

さらにあまり知られていない方法ですが、非会員でも、処方せんがあれば店内の調剤薬局には行けますし、フードコートでの食事だけなら非会員でもできますが、フードコート以外では買い物はできません。

そして、入会しても1年たたないうちに退会すれば年会費が返金されるので、一度行ってみたいだけなら、会員になって買い物した後で退会するという方法もあります。ただし退会すると12ヵ月は再入会できません。

コストコの年会費を安くするワザ

コストコ年会費を安くする方法としては、新規オープンの際によく行われる割引キャンペーン、お友達紹介キャンペーンを使うというものがあります。

直近の新規オープンは、2023年8月予定の「コストコ門真倉庫店」（大阪府門真市）です。門真市や近隣の自治体（大阪府・奈良県の13市。大阪市は9区のみ）に住んでいる人は、事前に新規入会登録すると年会費が1,000円オフになります（早割キャンペーン）。こうした割引は、過去にも別の倉庫店で行われていました。

このほかにも、ふるさと納税の返礼品でコストコの年会費を用意している自治体があるので、そうした自治体に寄附すれば、実質自己負担額2,000円で会員になれます。

お友達紹介キャンペーンを実施中　8月13日まで

コストコでは現在、会員を対象に、お友達を紹介すると、紹介した人、された人、それぞれに倉庫店で使える1,000円クーポンがもらえるキャンペーンを8月13日まで行っています。

規約違反となる会員カードの貸し借りをしなくとも、工夫次第でコストコで買い物はできるのです。

文・谷口久美子（フリーライター）
編集・dメニューマネー編集部

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