食費を抑えるために日々、節約に励んでいる人は少なくないだろうが、間違った節約術を実践すると、かえって出費がかさんでしまう。食料品をはじめ、あらゆるものの値上げが続く中、食費の節約のために「間違ったやり方」をおさらいしておこう。
かえって出費がかさむ食費の間違った節約術
食品の値上げラッシュが続く中で、食費の節約術を取り入れている人は多いが、むしろ出費が増えてしまうことがある。よくやりがちな、食費の間違った節約術を見てみよう。
スーパーを何店舗もハシゴする
1円でも安い食材を求めてスーパーをハシゴする人は多いが、車での移動が増えてガソリン代がかかったり、余計なモノを買う回数が増えたりして、むしろ出費がかさむことがある。
たとえば、2、3店舗のスーパーをハシゴするために車を10キロ走らせたとすると、ガソリン代は76円かかる(燃費を22.0km/Lとし、2023年2月のガソリン単価で計算)。ハシゴする頻度が週2回なら、年間7296円の支出になる。
さらに、買い物1日あたり200円分のついで買いをすると、ガソリン代の他に年間1万9200円も支出が増えてしまう。
スーパーを何店舗も回っているなら、本当に節約になっているのか見直すべきだ。
使い切れないほど大容量の調味料を買う
大容量の調味料は、量に対しての価格が安いことがあるため買う人も多いが、使い切れずに捨ててしまえば、お金が無駄になる。
調味料は、家庭の食品の中で捨てられることが最も多く、調味料の購入量の3分の1以上(36.5%)が捨てられている(大阪府調べ)。
二人以上世帯が1年間に買う調味料の金額は、平均4万1893円で(2020〜2022年 総務省)、調味料の36.5%が捨てられている場合、1万5290円分が無駄になる。
大容量の調味料を捨てるとさらに多くのお金を無駄にしてしまうかもしれないので、使い切れないものは買わないようにしよう。
我が家は使い過ぎ?適正な食費の目安とは?
物価の高騰が続く中、少しでも家計への負担を減らそうと支出を見直している方もいるだろう。家計の中で節約できる代表的な項目と言えば、食費や保険料、通信費、光熱費などだ。ここでは、食費に着目し適正な食費の目安や家族構成別に見る注意点、食費の節約方法について見てみよう。
日本の家計の支出に占める食費の割合
まずは家計の支出に占める平均的な食費の割合について見てみよう。
総務省統計局が発表した2021年の家計調査によると、単身世帯の消費支出額は15万5,046円で、そのうち食料への支出額は3万8,410円だった。消費支出額を100%とすると、食料への支出額割合は約25%になる。
2人以上の世帯の場合は、消費支出額が27万9,024円で、そのうち食料への支出額は7万5,761円となる。食料への支出額割合は約27%だった。
単身世帯でも2人以上の世帯でも、平均的な食費の割合は25%前後ということが分かった。
文/編集・dメニューマネー編集部
【関連記事】
・「老後破産」しないために読みたい
・ブラックリストでも作れるクレカ5選【PR】(外部)
・今持っている株を売って新NISAで買い直したほうがいい?
・会社に転職活動がバレない転職サイトの機能
・「dジョブスマホワーク」で高ポイントをもらう方法