ジュニアNISAは今年の12月に廃止が決まっていますが、子育てをしている家庭は今からでも投資を始めると、子供が高校生くらいの年齢になったとき、大きな見返りがあるかもしれません。なぜ、制度の廃止まで4ヵ月しかないこの時期に、ジュニアNISAの運用を考えたほうがいいのでしょうか?
2024年以降は出金制限がなくなる
ジュニアNISAは、一度商品を買うと18歳まで原則出金ができませんが、2024年以降は出金制限がなくなり、いつでも商品の売却や出金ができます。高校受験でお金が必要になったときなどに、塾通いの資金に充てられます。
18歳になるまで税金がかからない
現行のジュニアNISAは、非課税で保有できる期間が最長5年間です。
しかし、2024年以降は5年を超えて保有した場合でも、18歳になるまで税金がかかりません。
たとえば、0歳の子供にジュニアNISAを開設すれば、約18年間非課税のまま商品を保有できます。
ジュニアNISAが使えるのはあと4ヵ月しかありませんが、毎月5万円の投資を4ヵ月行い、今年の12月までに20万円を積み立てると、年利7%で10年間運用した場合、約2倍の40万円に増やせます。
現在子供が5歳なら、10年後15歳になったとき、運用した40万円を塾代などに充当できるので、家計の大きな助けとなるでしょう。
新NISAとは別で非課税枠が持てる
ジュニアNISAは新NISAとは別の制度であり、新NISAとは別で80万円の非課税枠が持てます。
新NISAの生涯投資枠は、1,800万円なので、夫婦2人で新NISA、子供の名義でジュニアNISAを始めれば、非課税枠は合計3,680万円です。
新NISAの影に隠れてあまり話題にならないジュニアNISAですが、廃止されたあとに出金制限がなくなるなど使いやすくなるので、廃止される前の4ヵ月だけでも、口座を開設して始めてみてもいいかもしれません。
文・北川真大(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部
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