老後に年金を月20万円もらえるかどうかは、現役時代の年収や、会社員か自営業とで大きく異なる。老後の要となる年金はできるだけ多くもらいたいものだが、定年を迎えるまでに年収がどれくらいあれば、月20万円もらえるのだろうか?
年金の平均額は約15万円!20万円もらうのは難しい?
会社員がもらっている年金の平均額は、月額約14万6000円だ(厚生年金のケース)。ただ、「できれば毎月20万円くらい欲しいなぁ」という人もいるだろう。年金20万円もらうのは難しいのだろうか。
年金20万もらうのに必要な年収はいくら?
年金額(厚生年金)は、加入期間が長く、給与が高い人ほど受給額が高くなる仕組みで、20万もらうのに必要な年収は約720万円だ。
実際に年収700万円以上貰っている人の割合は16.7%と少なく、多くの人は200万から400万円の間なので、年収を一気に700万円以上にあげるのは簡単ではないことが分かる。
夫婦で年金20万もらうのは難しくない……だけど、それで足りる?
単身で難しいなら、夫婦で考えてみてはどうだろうか。
一人あたりの平均が約15万円だから、夫婦共働きの場合で両者とも40年間厚生年金に加入し続けていれば、年金を30万円もらえるはずだ。一人で15万円だとちょっと足りないと思った人も、二人で年金30万円なら十分に暮らせるのではないだろうか。
それでは共働きではなく、どちらかが専業主婦(主夫)の場合はどうかというと、老年基礎年金分の月額約5万6000円が加算されるため、実際に65歳以上の夫婦のみの無職世帯の平均支給額は22万円となっている。
厚生年金「月20万円」で老後の生活は大丈夫?
年金だけで生活するのは難しいといった声があるが、もし手取り20万円の年金が受け取れる場合、老後の生活は安泰なのだろうか。
月20万円の老後生活
月20万円の年金で暮らしていけるのか、と不安になる人もいるだろう。
65歳以上の無職夫婦世帯の平均支出は、月額およそ22万円ということが、総務省の家計調査で分かった。
収入から税金などを引いた「可処分所得(実際に消費に回せる金額)」の平均もおよそ22万円だったので、収支がほぼ同じ程度で均衡している家庭も多いのかもしれない。
同じ「65歳以上・無職」でも単身世帯では、可処分所得の平均が月額およそ12万円、消費支出の平均がおよそ13万円と、夫婦世帯に比べて赤字気味の傾向がある。
生命保険文化センターの調査によると、「ゆとりある老後」の生活費として必要と考える金額の平均は「月36万円」とのことだ。
旅行や孫へのプレゼント、趣味三昧など豊かな暮らしを目指すなら、年金だけではなく退職金やそれまでの貯蓄などを取り崩していくことになるだろう。
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老後破産の可能性も…厚生年金「月20万円」で老後の生活は大丈夫?
文/編集・dメニューマネー編集部
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