「老後破産」という言葉を耳にする機会が増えた。働いて給料をもらっているうちから老後を見すえて計画しなければ、老後に悲惨な暮らしが待っているかもしれない。老後破産を避けるには、現役時代から老後を意識しお金と向き合う必要がある。
老後資金はどうする?夫婦の金銭感覚の違いに要注意
老後の家計を守っていくには、夫婦でお金のことについてきちんと話し合うことが重要だ。
話し合いを疎かにすると、金銭感覚の違いが浮き彫りとなり、最悪離婚にまで発展する。
お金に対する価値観のズレは長い年月を経て、離婚をはじめとするさまざまな問題に発展することもあるので、老後を迎える前に夫婦間で確認しておきたい。
たとえ価値観のズレが生じていなくても、「夫婦ともにお金にルーズ」な場合、2人で老後に困ってしまい老後破産に陥ってしまう危険性もある。
夫のSさんは楽観的なのに対し、妻は老後が不安でしかたない。そんなSさん夫婦の事例を確認してみましょう。
あなたは大丈夫?老後破産に陥りやすい人の特徴
老後が長いゆえに老後破産を懸念している人も少なくない。老後破産を避けるためには、「老後破産に陥りやすい人」の特徴を知っておくことが大切。以下が「老後破産に陥りやすい人」の共通点となる。当てはまる部分があれば要注意。
生活水準を下げられない人
もっとも危ないのは「生活水準を下げられない人」だ。
定年後は収入が大幅ダウンするため、それに合わせて生活水準を下げないと老後破産に直面する危険性が増す。
定年後に収入が大幅にダウンするのは、「定年退職後に再就職」した直後だ。
日経ビジネスが行った「定年後の就労に関する意識調査」によれば、回答者の大多数が現役時代よりも収入が4~6割下がったと答えている。
多額の住宅ローンが残っている人
60歳前後で多額の住宅ローンが残っている人も老後破産の恐れがある。
無計画にローンを組むと、定年退職後に返済が難しくなり、最悪債務整理をする羽目に。終の棲家を失う人も存在する。
子どもにお金をかけすぎている人
教育費など、子どもにお金をかけすぎている人も老後破産の領域に足を踏み入れているかもしれない。
子どもだけでなく、孫にお金をかけすぎている人も注意が必要だ。
老後資金2,000万円貯蓄できる人の特徴
実際に必要となる老後資金は、受給できる年金額やライフスタイルにより変わってくるが、2,000万円貯めておいて損はない。老後資金2,000万円を貯められる人の特徴とは?
20代・30代からコツコツ貯蓄している
老後資金2,000万円は大きな金額というのは言わずもがな。なるべく早い段階で貯蓄をはじめたほうが貯めやすい。
特に子どもが大きくなると教育資金が家計を圧迫するので、老後資金の捻出が難しくなる。
そのため、子どもがまだ小さい20代や30代からコツコツ貯めておくのがベストだ。
収入の口が多い
副業をするなどして意識的に収入を増やしている人は、貯蓄を増やしやすい傾向にある。 副業はやればやるほど収入が増えていくので、副業で得た利益は貯蓄用と決めて運用するのも老後資金を確保する一つの手段だ。
文/編集・dメニューマネー編集部
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