定年が迫ってきた50代。安定した老後を過ごせるか、不安を抱えている人も多いだろう。50代は老後資金を貯める最後の期間ともいえるが、効率よくお金を貯める方法はないのか？お金が貯まらない人の特徴とあわせて確認しておきたい。
老後資金の準備は50代でも遅くない？
50代になり、老後資金に不安を感じる人は多いはず。しかし、工夫次第では50代からでも老後資金を貯めることは可能だ。どのようなことを実践すべきだろうか？
老後の生活費を算出する
定年退職後は、子どもの教育費や住宅ローンなどがかからなくなる人が多い。そのため、生活費は50歳時点の約半分になるといわれている。
とはいえ人それぞれ状況は異なるため、老後の生活費をできる限り詳細に算出しよう。
算出する際は、「スマホの通信プラン」「動画配信サービスのサブスクリプション」「生命保険」など、現在支払っている固定費で不要なものがないかチェックすることも大切だ。
貯金の目標額を決める
老後の生活費と収入の差額や、退職金などをもとに、貯金の目標額を決めることも大切だ。
自分で目標額を算出するのが不安な場合は、老後資金についてまとめられている本を活用するとよい。
例えば『書けば貯まる！今から始める自分にピッタリな老後のお金の作り方」では、必要項目を記入していくと、自分の場合は老後にいくら必要かを計算できる（三原由紀著、翔泳社、税込1,650円）。
お金が貯まらない50代にありがちな特徴
「貯金額に満足している」という人はそんなにいないだろうが、とはいえ、誰しも少なからず貯金・貯蓄をしているものだ。しかし、調査で「貯蓄がない」と回答した人は、50歳代で23.2％もいる（2021年データ）。「貯金ができない」という人には、共通した特徴があるようだ。
自分の収支を把握していない
自分の収支を把握していない人は、お金が貯まりにくいといえる。なぜなら「支出の見直し」ができないので、ムダな支出に気づかないからだ。
お金を貯める上でできることの中では、収入を増やすより支出を減らすほうが簡単だ。支出の見直し、特に毎月出ていく固定費──サブスクの費用、通信費ほか──の見直しは効果的といえよう。
貯金の目的・金額を決めていない
ただやみくもに「お金を貯めたい」と思うだけでは貯まらない。なぜ貯金するのか、いくら貯めたいのかを決めておかないと、貯金は続かない。
継続してコツコツ貯金をするためには、なにかしらのゴールを決めておくことが大切だ。
50代で年収1000万円の人はどれくらい？
50代は、他の年代と比べて平均年収が高い年代だ。自分の年収が平均を超えているか気になる人も多いだろう。1,000万円以上稼ぐ人が急増するのも50代以降の特徴だ。
50代以上の平均年収は613万円
2021年の50代以上の平均年収は613万円でした（転職求人サイト「doda」調べ）。男女別では、男性が664万円、女性が435万円となる。
ボリュームゾーンは300万～500万円で、全体の32.3％を占めた。3人に1人が300万～500万円の年収を受け取っている。
50代以上の10人に1人は年収1,000万円超え
一方、50代以上で年収1,000万円以上の人は9.3％も存在する。10人に1人は年収1,000万円以上と考えると、意外と多いと感じるのではないだろうか。
年収1,000万円以上の人の割合は、20代が0.1％、30代が0.9％、40代が2.9％です。50代以上になると、年収1,000万円以上の人が急増していることが分かる。
平均年収の高い職種を見ると、「企画／管理系」がトップで、平均年収は794万円だった。
50代以降に役員など管理職に就任し、年収が上がるパターンが多いと予想される。
平均年収の高い業種では、総合商社がトップで平均年収は832万円だった。総合商社は海外勤務があることが特徴で、現地法人の責任者ともなれば年収も高くなると推測できる。
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50代で年収1000万円の人はどれくらい？平均年収は？
文/編集・dメニューマネー編集部
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