銀行員は日々の業務を通してさまざまな人を見てきているが、取引をしたくないと感じる人もいるという。取引をしたくないと感じる人の中には当然、お金を貸してはダメだと思わせる人もいるが、どんな人とは関わってはいけないのだろうか?
銀行員が「取引したくない」と感じる人のタイプ
銀行員には、本音では「できるなら取引したくない客」がいるという。そんな客は次のように分類できる。
キャンペーンだけが目当ての人
銀行に限らず金融機関では、新たな客を呼び込むキャンペーンを有利な条件で行っているが、これを渡り歩く人がいる。
たとえば退職金などを対象に金利を上乗せするキャンペーンでは、銀行の目的は満期になったら保険や投資信託、債券などを買ってもらうことだ。
ところが、一部の人はキャンペーンの定期が満期になると、ごっそり他の金融機関へ預け替えてしまう。
ある信託銀行のキャンペーン定期の金利は3ヵ月0.8%となる。もし3,000万円を3ヵ月間預けると税引きの後の受取利息は約4万7775円。たしかに現在の金利環境では魅力的だ。
銀行員も、こうした人の意向は事前に察しが付くが、法に触れるわけでもなく、やめて欲しいとは言えない。
ホンネを明かさない人
銀行も商売なので担当者にも目標があって、営業成果を期待できない先にあまり労力をかけたくないが、客の中には本音を明かさない人もいる。
なかなか結論を出してもらえず、銀行員が「期限を切って交渉しろ」と上司から責められてしまう。
本音を明かさないことについては個人の性格だけでなく、地域差もあるように感じるという。
絶対に関わらない方が良い人の特徴
銀行のやり取りでは、その人の本性を垣間見ることができるが、どんな人と関わりを持ってはいけないのだろうか?
自慢話が多い人
大きな利益を出している経営者は、質素な装いで謙虚な方も多い。すべての人に当てはまる訳ではないが、自慢話は自信のなさの表れかもしれない。
付き合う人がすぐ変わる人
経営者は事業を推進するエネルギーが必要だが、ワンマンすぎると周りの人が離れる。
銀行員に対しては良い人そうなのに、社内の人間がよく変わる、友人関係が変わるという場合はその人の本性を疑ったほうがいいだろう。
パワハラがある、嘘をつくなどの問題があるかもしれない。
現状では良い付き合いができていたとしても、手のひらを返される可能性があると思っておいたほうがいいだろう。
「お金を貸せる人」の3つの条件
銀行員は、毎日のように融資相談を受けているが、実際にお金を貸せる人はそんなに多くないという。お金を貸せる人には共通点がある。
財布が整頓されている
財布を見ればその人がお金に対してどう向き合っているかが分かる。モノや情報を仕分けたり、整理整頓したりするのがとても得意な人は、お金の管理も得意だ。
そうした習慣が財布にも現れている。
財布の整理ができていない人は、無駄遣いをする傾向にあるなど、なかなかお金もたまらないし、計画性が乏しいように思える。そうした人には、お金は貸してはいけない。
ささいな約束でも守る
約束の時間に遅れない、持ってくるといった資料を持ってくる……ちょっとしたことでも約束したら守ることがとても大事だ。
周りからしたら「そんなことどうでもいいのでは」と思われるかもしれないような、ごくささいなことでも軽視しないことが重要といえる。
銀行では、年収などでシステム上の審査が承認となっても、時間などの約束が守れない人には融資しない場合がある。
審査のA I化が進んでも、結局お金を貸すか貸さないかの判断をするのは人間だからだ。
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銀行員が見た「お金を貸せる人」の3つの条件と今すぐできる対策
文/編集・dメニューマネー編集部
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