4月に昇給した人や、各種の手当が増えた人は、9月から手取りが減るかもしれない。もちろん、すべての人が対象ではないが、どのような人が手取りの心配をしないといけないのだろうか?また、なぜ9月に給料が減ってしまうのだろうか?
9月から手取りが減るのはどんな人?
9月か10月以降、手取りが減るかもしれない人がいる。もちろん、すべての人が対象ではないし、「給料が減らされた人」でもない。それでは、いったいどんな人が「減るかもしれない」のだろうか。なぜ、9月以降なのか。
4月に昇給しても社会保険料が上がるのは9月から
実は、手取りが減るかもしれないのは「今年の4月から給料が増えた人」だ。なぜなのだろうか。
9月や10月から手取りが減る理由は、給料から引かれる社会保険料が上がるからだ。
社会保険料は給料に応じて金額が決まり、給料が上がれば社会保険料も上がりるが、実は給料と社会保険料では上がる時期にズレがある。
社会保険料の仕組みは、4-6月の給料をもとに、9月から8月までの額が決まる。
たとえば、2023年7月や8月の給料から天引きされた社会保険料は、2022年4-6月の給料をもとに算出される。
一方で2023年9月以降の社会保険料は、2023年4-6月の給料をもとに算出される。
4月から給料が上がった人は、9月以降の社会保険料が8月までより上がり、手取りが減ることがある。
社会保険料が増えて9月手取りが減る?どんな人が対象?
引っ越して通勤手当が増えた人や、家族が増えて家族手当が増えた人は、給料から差し引かれる社会保険料が増えて、手取りが減ることがある。もらえる手当が多くなれば生活が楽になりそうだが、逆に手取りが減って生活が苦しくなるかもしれない。
通勤手当や家族手当も社会保険料の計算に含まれる
実費で通勤手当が出る会社なら、引っ越して定期券代が変わっても会社が全額負担してくれるので、通勤手当を除いた手取りは変わらないと思いがちだ。
しかし、社会保険料が上がって手取りが減ることがある。給与から天引きされる社会保険料は月給をもとに計算するが、基本給だけでなく各種手当も含む額で計算するからだ。
たとえば、協会けんぽ加入者で東京勤務・30代の人なら、通勤定期券代が変わって通勤手当込みの月給が22.5万円から23万円に上がると、社会保険料が3,000円ほど高くなる。つまり、この分だけ手取りが減ってしまうのだ。
また、子供が生まれて家族手当3,000円が出て、月給が22.7万円から23万円に増えるケースなら、保険料が3,000円上がって手当の増額分と相殺されるので、手取りは増えない。
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社会保険料が増えて9月手取りが減る?どんな人が対象?
文/編集・dメニューマネー編集部
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