即日発行ができて審査に甘いとされるクレジットカード10選は、ACマスターカード、三井住友カード(NL)、セゾンカードDigital、セゾン・パール・アメリカン・エキスプレス・カードDigital、イオンカード(WAON一体型)、ウエルシアカード、エポスカード、PayPayカード、JCBカード S、JCBカード Wだ。
本記事では、即日発行に対応している中でも消費者金融系や流通系カードなど、特に審査が不安な人に向いているカードを紹介する。
急な出費で困っている人やどうしても今日中にカードが必要な人、また審査が心配だという人は、ぜひ参考にしよう。
即日発行で審査に甘いクレジットカード10選

即日発行で審査に甘いとされるクレジットカード10選を紹介する。
ここで紹介するのは、申し込みの当日に作れて、すぐに使えるクレジットカードばかりだ。
ただし審査に通過できなければ、いくら即日発行をうたうクレジットカードであっても作ることはできない。そこで、申し込み条件の甘さや作りやすさも考慮して10枚を選出した。
発行スピード | デジタルカード | 対象年齢 | 年収条件 | 年会費 | 公式サイト | |
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![]() ACマスターカード | 最短即日 | 〇 | ― (※1) | ― | 永年無料 | 公式サイト |
![]() 三井住友カード(NL) | 最短10秒 (※2) | 〇 | 満18歳以上 (高校生除く) | ― | 永年無料 | 公式サイト |
![]() セゾンカードDigital | 最短5分 | 〇 | 18歳以上 | ― | 永年無料 | 公式サイト |
![]() | 最短5分 | 〇 | 18歳以上 | ― | 1,100円 (初年度無料)(※3) | 公式サイト |
![]() イオンカード (WAON一体型) | 最短5分 | 〇 | 18歳以上 | ― | 永年無料 | 公式サイト |
![]() ウエルシアカード | 最短5分 | 〇 | 18歳以上 | ― | 永年無料 | 公式サイト |
![]() エポスカード | 最短即日 | 〇 | 18歳以上 (高校生除く) | ― | 永年無料 | 公式サイト |
![]() PayPayカード | 最短7分 | 〇 | 満18歳以上 | 本人または配偶者 に安定した継続収入 | 永年無料 | 公式サイト |
![]() JCB カード S | 最短5分 (※4) | 〇 (※4) | 18歳以上 (高校生除く) | 本人または配偶者に 安定継続収入(学生除く) | 永年無料 | 公式サイト |
![]() JCB カード W | 最短5分 (※4) | 〇 (※4) | 18歳以上~ 39歳以下 | 本人または配偶者 に安定継続収入 | 永年無料 | 公式サイト |
※2.即時発行ができない場合があります。
※3.1円以上の利用で翌年度無料
※4.モバ即の入会条件は以下2点になります。
【1】 9:00AM~8:00PMでお申し込み。
【2】 顔写真付き本人確認書類による本人確認。(運転免許証/マイナンバーカード/在留カード)
※4.モバ即での入会後、カード到着前の利用方法について、詳しくはHPをご確認ください。
出典:ACマスターカード、三井住友カード(NL)、セゾンカードDigital、セゾン・パール・アメリカン・エキスプレス・カード、イオンカード(WAON一体型)、ウエルシアカード、エポスカード、PayPayカード、JCB カード S 、JCB カード W
なお、より発行スピードを重視する人はデジタルカード対応のカードを選ぶといい。
デジタルカードとは、本カードに先んじてカード情報を発行するクレジットカードの総称だ。発行時間が短い傾向にあり、急ぎの決済にも対応しやすい。
審査の通過を優先したい人は消費者金融系カードや流通系カードが有望だ。
これらは独自の基準を持っていたり、集客目的で多くの人に使ってほしい意図があったりするので、審査が不安な人にもおすすめできる。
ACマスターカード

- 消費者金融系の独自審査クレジットカード
- 自動契約機で本カードを最短即日に発行
- デジタルカード(バーチャルカード)も発行できる
ACマスターカードは最短で申し込みの当日に、本カードの発行ができる。
即日発行の条件は、カードを自動契約機で受け取ることだ。インターネットから申し込み、契約後に自動契約機からカードを発行する。
なおACマスターカードは、自動契約機でも申し込みと契約の手続きが可能だ。
また、ACマスターカードはデジタルカードも発行できる。スマートフォンアプリでカード情報を確認できるため、インターネットショッピングならすぐに決済が可能だ。
ACマスターカードの特徴は審査基準にもある。消費者金融のアコムが発行しており、1,200万人を超える取引データを活用した独自の基準を設けている(出典:アコム Integrated Report 2024)。
20歳以上で基準を満たす人なら、誰でも審査に通過する可能性があります。

発行スピード | 最短即日 |
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デジタルカード | 〇 |
対象年齢 | ―(※) |
年収条件 | ― |
年会費 | 永年無料 |
出典:ACマスターカード公式サイト
三井住友カード(NL)

- 最短10秒でカード番号を発行(※1)
- 年収要件なし。高校生除く18歳以上なら申し込める(※2)
- Apple Pay、Google Pay対応。スマホ決済で実店舗でも支払い可能
※2. 所定の審査があります。
三井住友カード(NL)は、申し込みから最短10秒(※)でカード番号を発行できる。申し込みは24時間可能だ。急にクレジットカードが必要になった場合も、すぐに対応できる点が強みだろう。
ただし三井住友カード(NL)は、毎週月曜1:00~7:45およびシステムメンテナンス中の申し込みだと最短10秒の発行とならない。申し込み時に口座振替設定が完了しない場合も、即時発行できないため注意したい。
また三井住友カード(NL)は、夜間帯(19:31~翌8:59)の申し込みだと審査処理が完了するまで機能が一部制限される。利用可能枠は5万円まで、 支払回数は1回に限られる。リボ払いや分割払い、またキャッシングは利用できない。
三井住友カード(NL)は、申し込み条件に年収についての言及はない。高校生を除く18歳以上なら誰でも申し込めるため、作りやすいクレジットカードだと言える。
発行スピード | 最短10秒(※) |
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デジタルカード | 〇 |
対象年齢 | 満18歳以上(高校生除く) |
年収条件 | ― |
年会費 | 永年無料 |
出典:三井住友カード(NL)公式サイト
セゾンカードDigital

- 最短5分でカード番号を発行
- Apple Payの設定最短1分。実店舗もすぐ決済
- 申し込み条件に年収要件がない
- 会員限定の優待が付帯(優待ショップ割引&サービス)
セゾンカードDigitalは申し込み後、最短5分でカード情報が発行される。オンラインでの決済にすぐ利用可能だ。カード情報はスマートフォンアプリから確認できる。
セゾンカードDigitalは、実店舗でもすぐ支払いに利用できる。発行後にアプリからApple Payを登録すれば、スマートフォンでタッチ決済が可能だ。設定は1分で手続きできる。なお、実店舗での決済は後日発送のプラスチックカードももちろん対応している。
ただしセゾンカードDigitalは、最短5分で発行するためには本人確認できることが必須条件だ。本人確認は写真付き証明書もしくは金融機関のオンライン口座で行う。申込時に確認が終了しない場合、プラスチックカード到着までカードは利用できないので注意しよう。
セゾンカードDigitalの申し込み条件(入会資格)は、「18歳以上のご連絡可能な方」と公式サイトに記載されている。年収に関する条件がないことから、作りやすいクレジットカードと言えるだろう。
発行スピード | 最短5分 |
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デジタルカード | 〇 |
対象年齢 | 18歳以上 |
年収条件 | ― |
年会費 | 永年無料 |
セゾン・パール・アメリカン・エキスプレス・カードDigital

- 最短5分のデジタル発行に対応
- 申し込み条件に年収要件がない
- アメックスならではの優待が付帯
- 年会費は初年度無料、年1円以上の利用で翌年度も無料
セゾン・パール・アメリカン・エキスプレス・カードDigitalは、デジタル発行に対応している。かかる時間は最短5分だ。申し込み時に本人確認が完了すれば、カード情報がアプリに表示される。
セゾン・パール・アメリカン・エキスプレス・カードDigitalは、充実した優待も魅力だ。会員限定サービス「アメリカン・エキスプレス・コネクト」や「アメリカン・エキスプレス・エクスペリエンス」などを通じ、ホテルや食事などの特典が受けられる。
またセゾン・パール・アメリカン・エキスプレス・カードDigitalは、入会資格には年収要件が設けられていない。18歳以上で連絡可能なら審査に通過できる可能性がある。
特典の手厚いカードは入会が難しい傾向ですが、セゾン・パール・アメリカン・エキスプレス・カードDigitalは申し込み条件がゆるいことから、比較的審査に通りやすいと考えられます。

発行スピード | 最短5分 |
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デジタルカード | 〇 |
対象年齢 | 18歳以上 |
年収条件 | ― |
年会費 | 1,100円(初年度無料)(※) |
出典:セゾン・パール・アメリカン・エキスプレス・カードDigital公式サイト
イオンカード(WAON一体型)

- 最短5分でデジタルカードを発行
- 仮カードも最短即日に発行可能。イオンですぐ決済できる
- 申し込み条件に年収要件がない
- 毎月20日、30日はイオンで5%割引(お客さま感謝デー)
イオンカード(WAON一体型)は、インターネットから申し込むと最短5分で発行できる。カード情報はアプリで受け取りが可能だ。ネットショッピングの支払いに使えるほか、スマホ決済で実店舗でもすぐに利用できる。
イオンカード(WAON一体型)は、仮カード(即時発行カード)も作れる。インターネットから申し込み、最短30分で審査が完了する。受け取りはイオン銀行で行う。本カード到着前でも、仮カードでイオンマークの店舗で決済が可能だ。
なお、イオンカード(WAON一体型)は、仮カードの即日発行をしたいなら17時までに申し込みを完了する必要がある。仮カードを受け取れる時間は10時~18時だ。
イオンカード(WAON一体型)は、大手小売グループのイオンが発行するクレジットカードだ。カード利用者の増加が店舗の売上拡大につながることから、過度に厳しい審査基準は設けていないと考えられる。
審査に不安がある人でも、申し込んでみる価値はあるだろう。
発行スピード | 最短5分 |
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デジタルカード | 〇 |
対象年齢 | 18歳以上 |
年収条件 | ― |
年会費 | 永年無料 |
ウエルシアカード

- デジタルカード対応。最短5分でカード情報を発行
- 「ウエル活」対応。いつでも還元率2.5%、毎月10日は還元率11%
- イオンカード共通の特典も付帯
ウエルシアカードはデジタル発行に対応しているため、インターネット申し込み後、短5分でカード情報をアプリで受け取れる。最オンライン決済や実店舗のスマホ決済がすぐに可能だ。
ただし、ウエルシアカードは仮カード(即時発行カード)を作れない。申し込みの当日に作りたいなら、デジタルカードの発行が前提となる。
ウエルシアカードは、いわゆる流通系クレジットカードだ。イオングループ傘下のドラッグストアチェーン、ウエルシア薬局での販路拡大を目的として発行していると考えられるため、審査のハードルは比較的低いと予想できる。
ウエルシアカードは、ウエルシアグループの対象店舗で2.5%分のポイントを受け取れる。内訳はカード提示で1.0%、カード決済で1.5%だ。
特に毎月20日はカード決済が10%となり、提示分と合わせた還元率は計11.0%へアップするので、ウエルシアをよく利用する人は持っておいて損はないだろう。
発行スピード | 最短5分 |
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デジタルカード | 〇 |
対象年齢 | 18歳以上 |
年収条件 | ― |
年会費 | 永年無料 |
エポスカード

- 店頭で即日に本カードを受け取れる
- デジタル発行は24時間対応。アプリ申し込みで最短即日発行
- マルイで10%割引の会員限定セールが年4回開催(マルコとマルオのご優待)
エポスカードは最短で申し込み当日に本カードを受け取れる。オンラインまたは店頭から申し込み、店頭でカードを受け取る流れだ。
エポスカードは、オンラインの場合は申し込み完了後すぐに審査結果が通知される。店頭申し込みの場合、発行までの時間は約30分とスピーディーだ。どうしてもカード現物を即日で手に入れたいという人に向いているだろう。
もちろんエポスカードはデジタルカードにも対応している。アプリから申し込むと、最短でその日のうちにカード情報を確認できる。Apple PayやGoogle Payを設定すれば実店舗の決済も可能だ。この場合、本カードは約1週間で郵送される。
なおエポスカードは、デジタルカードの場合24時間申し込みが可能です。ただし夜間帯(21:50~翌8:10)の申し込みは一時的な利用枠が設定され、支払回数は1回に限定されます。また、通信料金といった継続的な支払いには利用できません。

エポスカードの申し込み条件は「日本国内在住の満18歳以上(高校生を除く)」のみで、収入や職業に関する制限は設けられていない。そのため、学生やアルバイトでも申し込みやすいカードといえる。
発行スピード | 最短即日 |
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デジタルカード | 〇 |
対象年齢 | 18歳以上(高校生除く) |
年収条件 | ― |
年会費 | 永年無料 |
PayPayカード

- 最短で申し込み5分、審査2分で発行可能
- 申し込みから発行までスマートフォンで完結
- カードもPayPayアプリで一括管理
PayPayカードは最短7分で発行できる。条件は申し込み時に口座登録を完了することだ。最短2分で審査が完了し、すぐにカード情報を得られる。
ただしPayPayカードは、21:30~翌10:00までの申し込みだと翌日12:00以降の審査となる。
PayPayカードのカード情報はPayPayアプリに登録され、オンラインの決済に利用できるほか本カード到着前でも実店舗でPayPayを使った決済が可能だ。なお、プラスチックカードは申し込みから約1週間で郵送される。
PayPayアプリでは、PayPayカードの利用履歴や請求明細も確認できます。同一のアプリで一元管理ができるため、PayPayユーザーには利便性が高いでしょう。

PayPayカードは、PayPayアプリと連携できる仕様となっており、アプリの利用者拡大を狙った設計と考えられる。審査基準は公表されていないが、こうした背景から比較的申し込みやすいクレジットカードだと推測できる。
発行スピード | 最短7分 |
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デジタルカード | 〇 |
対象年齢 | 満18歳以上 |
年収条件 | 本人または配偶者に安定した継続収入 |
年会費 | 永年無料 |
JCB カード S

- 最短5分でカード情報をアプリに発行(モバ即)(※)
- 学生は申し込みに年収要件なし(高校生は申し込み対象外)
- 会員限定の割引・サービスが付帯(JCBカードS優待クラブオフ)
【1】 9:00AM~8:00PMでお申し込み。
【2】 顔写真付き本人確認書類による本人確認。(運転免許証/マイナンバーカード/在留カード)
※モバ即での入会後、カード到着前の利用方法について、詳しくはHPをご確認ください。
JCB カード Sは、最短5分で発行可能だ(※)。インターネットから申し込み、審査完了後にデジタルカードが発行される。カード情報はアプリで確認可能で、Apple PayまたはGoogle Payを設定すれば店頭でも利用できる。
ただしJCB カード Sは、デジタル発行の受付時間が9:00〜20:00だ。受付時間を過ぎた申し込みは翌日の扱いとなるので、急いでいる人は申し込み時間に気をつけよう。
JCB カード Sは、学生の場合は比較的審査に通りやすいだろう。申し込みに年収要件が設けられていないためだ。学生以外だと、本人または配偶者に安定継続収入が求められる。なお、申し込みは高校生を除く18歳以上が対象だ。
発行スピード | 最短5分(※) |
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デジタルカード | 〇(※) |
対象年齢 | 18歳以上(高校生除く) |
年収条件 | 本人または配偶者に安定継続収入(学生除く) |
年会費 | 永年無料 |
【1】 9:00AM~8:00PMでお申し込み。
【2】 顔写真付き本人確認書類による本人確認。(運転免許証/マイナンバーカード/在留カード)
※モバ即での入会後、カード到着前の利用方法について、詳しくはHPをご確認ください。
出典:JCB カード S公式サイト
JCB カード W

- JCB「モバ即」対応。デジタルカードなら最短5分で発行(※)
- 入会は18歳~39歳限定。保有は40歳以降も継続可能
- 高還元。ポイント付与率はその他のJCBオリジナルシリーズの2倍
【1】 9:00AM~8:00PMでお申し込み。
【2】 顔写真付き本人確認書類による本人確認。(運転免許証/マイナンバーカード/在留カード)
※モバ即での入会後、カード到着前の利用方法について、詳しくはHPをご確認ください。
JCB カード Wは、最短で申し込みの当日に作れる。条件を満たせば、申し込みから最短5分でカード情報が発行される(※)。なお本カードは申し込みから約1週間で届く。
JCB カード Wは18歳以上~39歳が対象のクレジットカードだ。対象年齢に該当すれば、学生や若年層、転職活動中の人でも申し込みやすいカードと言えるだろう。逆に40歳以降の場合は対象外のため、申し込みをしても審査の通過は望めない。
JCB カード Wは収入が少ない学生やアルバイトの若年層でも申し込みが可能で、カード発行に対してハードルは低めだろう。なお、入会後は40歳以降も保有できる。
JCB カード Wは、ポイント還元率に特徴がある。JCBオリジナルシリーズは通常、1,000円につき1ポイントが付与される。一方、JCB カード Wは1,000円につき2ポイントだ。通常より高い還元が期待できる。なお、ポイントプログラムは2026年にリニューアルを予定する。
発行スピード | 最短5分(※) |
---|---|
デジタルカード | 〇(※) |
対象年齢 | 18歳以上~39歳以下 |
年収条件 | 本人または配偶者に安定継続収入 |
年会費 | 永年無料 |
【1】 9:00AM~8:00PMでお申し込み。
【2】 顔写真付き本人確認書類による本人確認。(運転免許証/マイナンバーカード/在留カード)
※モバ即での入会後、カード到着前の利用方法について、詳しくはHPをご確認ください。
出典:JCB カード W公式サイト
最短で今日中にカードを作る!即日発行ガイド

確実に即日発行でクレジットカードを作るには、3つのポイントを押さえる必要がある。
まずは前提として、即日発行できるカードを選ぶことが重要だ。
次に、即日発行までの流れを押さえておくとスムーズにカードを作れるだろう。
最後に、その日のうちに発行ができないケースや、注意点を確認しておくといい。
即日発行できるカードを選ぶ
早くクレジットカードを作りたい人は、「即日発行に対応するもの」を選ぶことが大切だ。
なかには申し込みから発行まで数日~1週間かかるものがある。
当日の決済に間に合わせたい人は、こういったクレジットカードではなく、本記事で紹介したような即日発行に対応するカードを選ぶことが絶対条件だ。
即日発行の流れ
クレジットカードの即日発行の方法は大きく3つある。それぞれの流れと時間の目安を解説する。
オンライン即日発行(デジタルカード)
インターネットで申し込み→審査→カード情報の発行→後日プラスチックカード現物を郵送
・発行までの時間
10秒〜10分と非常に早い
デジタルカードは、審査後に「カード情報(カード番号、有効期限、セキュリティコード)」が即座に発行される方法だ。ネットショッピングなどのオンライン決済にすぐに利用できる。
発行の流れは一般的なクレジットカードとほぼ変わらないが、カード情報がメールやアプリで即時に通知されるのが特徴だ。
「今すぐ買いたいものがある」「急ぎの支払いに対応したい」、そんなときにデジタルカードは非常に頼れる存在です。

ただしプラスチックの本カードは後日郵送されることが多く、現物が手元に届くまでに時間がかかる場合がある。そのため、店舗ですぐにクレジットカードを使いたい場合はやや不便だ。
しかしApple PayやGoogle Payに対応したデジタルカードなら、スマホ決済で実店舗でも即日利用ができる。
店頭即日発行
インターネットもしくは窓口で申し込み→審査→窓口でカード現物を受け取り
・発行までの時間
30分〜最短当日
店頭即日発行とは、本カードを店頭で受け取る方法だ。
エポスカードやセゾンカード(プラスチックカード)などが対応しており、店舗でもオンラインでもすぐに支払いが可能となる。
申し込みはインターネットまたは店舗の窓口から行い、審査後にカードを直接受け取る。受け取りには、一般に本人確認書類やキャッシュカードなどの提示が必要なので事前に用意しておこう。
一方で店頭でのクレジットカード発行は、窓口まで出向く手間がかかる点がデメリットだ。店舗が遠方にある場合、移動時間が負担になる。
仮カード発行
インターネットもしくは窓口で申し込み→審査→仮カードの発行→後日本カードが郵送
・発行までの時間
30分〜数時間 ただし本カードは後日郵送
仮カード発行とは、「暫定的なカード」を先に作る方法だ。
仮カードは、本カードの到着を待たずにすぐに決済ができる。このサービスにはイオンカード(WAON一体型)やルミネカードなどが対応している。
ただし、仮カードは原則として特定の店舗でしか決済できない。
仮カードの発行は、オンラインまたは店頭から申し込む。仮審査後に仮カードが作られ、その後に本カードが郵送される流れが一般的だ。
仮カード発行はスピードが比較的早く、イオンカード(WAON一体型)の場合、オンライン申し込み後に通常30分以内に審査結果が通知される。ルミネカードの場合、店頭申し込み後に約20分でカードを受け取れる。
即日発行できないケースと注意点
いくら即日発行をうたうクレジットカードでも、条件によっては翌日以降にずれ込むケースがある。
たとえば申し込み時間が遅いケースだ。セゾンカード(プラスチックカード)の場合、19:30以降のインターネット申し込みは翌日の扱いとなる。申し込みは、できるだけ早い時間に着手したい。
また、審査状況もスピードに影響を与える。申込内容に不備があると確認に時間がかかり、即日発行ができない恐れがある。事前に必要書類を準備し、正確な内容で申し込むことが重要だ。
さらに、即日発行は「受け取り方法」にも注意が必要だ。まず、郵送では当日中の受け取りに間に合わない可能性が高い。また、店頭の場合は窓口の営業時間内にカードを受け取る必要がある。
これらの制約を避けたい場合は、スマートフォンで完結するデジタルカードを検討するのが賢明だ。
審査に通るか不安?対策ガイド

ここまで示したように、クレジットカードによっては最短で即日に発行できる。ただし、審査に通過することが大前提だ。
できるだけ早くクレジットカードを発行したいなら、審査に通過しやすくなる方法も知っておきたい。
そこで、クレジットカードの審査に通過するために知っておきたいことや対策を解説する。
まずは審査に通りやすいクレジットカードを選ぶ
これらはクレジットカードのなかでも、比較的審査に通りやすいとされている。
クレジットカードには、ゴールドやプラチナなど上位グレードに分類されるものがあるが、これらは年収や勤続年数などに対する審査がより厳しいと考えられる。そのため審査の通過を優先したいなら、スタンダードな一般カードに申し込むといいだろう。
また、流通系カードもおすすめだ。
流通系カードとは、百貨店やスーパーなどを運営する流通業者が発行するクレジットカードのことだ。
流通系カードは、「利用者を増やして店舗売上を向上させる」ことを目的に発行されており、より多くの人に使ってもらうために審査基準を緩やかに設定しているケースがあると思われます。

ただし、いずれの場合も審査が完全に免除されるわけではない。一般カードや流通系カードであっても、必ず作れる保証はない点に注意したい。
クレジットカード審査の基本を知る
ここではクレジットカードの審査の概要を解説する。
審査の仕組みを知っておくことで、不安を和らげることができるだろう。流れと、かかる時間を解説する。
審査の流れ(申込、本人確認、信用情報照会など)
クレジットカードの審査は、申し込みの完了後に実施される。
まずは申込者が申告した内容に誤りがないか確認(書類審査)し、返済能力の範囲内で限度額が設定される流れだ。

クレジットカードの審査は、「信用情報」も重要な判断材料となる。信用情報とは、申込者の個人情報やクレジットおよびローンの履歴を指す。
・本人の情報(氏名、生年月日、勤務先など)
・クレジットやローンの申し込みの記録
・クレジットやローンの契約内容や返済の状況
カード会社は、原則としてこれらの信用情報の照会が義務付けられている。他社も含めた債務状況を把握し申込者の返済能力を判断するほか、過去に延滞や滞納などの金融事故を起こしていないかも確認される。
審査時間について
即日発行に対応するクレジットカードは、審査時間も短い傾向だ。
ただし、審査は数日かかる場合もある。また、即日発行をうたうクレジットカードでも、状況によっては結果の通知に時間を要する。申し込みはできるだけ早く開始しておきたい。
審査落ちの原因
審査の結果、返済が難しいと判断された場合は、クレジットカードの発行を断られる。返済能力は、収入や住居および債務の状況、過去のクレジット履歴などから推定される。
クレジットカードの利用額は、原則として「支払可能見込額」の90%が限度だ。これを超える与信はできないため、審査に落ちることとなる。
・年収-生活維持費-クレジット債務
ただし、支払可能見込額が十分でも審査に落ちる可能性はある。
信用情報に延滞や債務整理の記録があれば、返済能力が低いと判断されやすい。また、収入が安定的でない場合も、審査にはマイナスの影響を与えるだろう。
さらに、申し込み時の誤字脱字も注意したい。虚偽申告と判断された場合、カード会社は発行を認めないことが想定される。
審査に通るための対策
では、クレジットカードの審査に通過するにはどうしたらよいのだろうか。ここで次の4つの方法を紹介する。
信用情報を確認する
クレジットカードの審査通過を目指すなら、信用情報の把握が望ましい。信用情報を確認すれば、不要なローン契約や滞納の発見につながる。それらを解消すれば通過しやすくなるだろう。
信用情報は自身でも照会できる。信用情報機関で開示の手続きを取れば、確認が可能だ。
信用情報を開示したら、クレジットやローンの情報を確認する。マイナスな情報が残っているなら、その解消に努めることで審査に通過しやすくなる。
キャッシング枠は設定しない
クレジットカードの審査通過を優先したい人は、キャッシングの付帯は避けたほうがよいだろう。
クレジットカードのキャッシングとは、現金を借りられるサービスだ。ショッピング機能は商品やサービスの決済を前提にしているのに対し、キャッシングは現金を手に入れられる。
キャッシングはショッピング機能とは別の審査となる。ショッピング機能は割賦販売法に基づくが、キャッシングは貸金業法に基づく。根拠となる法律が二重になるため調査項目も増え、通過が難しくなることが予想される。
審査の通過が心配なら、ショッピング機能のみで申し込むことをおすすめします。

収入証明書類を準備する
クレジットカードに申し込む前に、収入を証明する書類の準備も検討したい。提出を求められた場合も、審査を円滑に進めることができる。
クレジットカードの申し込みでは、原則として収入証明書類の提出は不要だ。年収は申告の対象だが、基本的にその証明書類の提出は求められない。通常は自己申告で審査に進むことができる。
ただし、カード会社が必要と判断した場合、収入証明書類の提出が求められる可能性がある。この場合、提出するまでは審査が進まないことが想定される。
確実にクレジットカードの審査に通過したいなら、事前に収入証明書類を準備しておくとスムーズだろう。
・源泉徴収票
・給与の支払明細書
・確定申告書
・納税通知書
など
申し込み時に正確な情報を入力する
クレジットカードは正確な情報で申し込むことも重要だ。申告の内容が実態と異なる場合、審査が遅れるだけでなく最終的には通過できなくなる可能性もある。
申し込みを受けたカード会社は、本人確認を行う義務がある。そのため、申込者はカード会社が指定する本人確認書類を提出しなければならない。
もし本人確認書類の情報と申告内容が一致しない場合、本人確認が取れず、審査が進まないことになる。
・運転免許証
・マイナンバーカード
・各種健康保険証
また、カード会社は信用情報を通じ、申告内容が正しいか確認している。年収や勤務先などで明らかな虚偽があると認められた場合、カードの発行を断られることもあるだろう。
クレジットカードの申し込みは、正確な情報で行いたい。
Q&A
ただし、審査時間はクレジットカードの券種やカード会社で異なる。数営業日かかるケースもあるだろう。また、夜間やシステムメンテナンス中の申し込みも、時間がかかることが想定される。
また、収入を証明する書類が必要な場合もある。申し込みは、原則として収入証明書類の提出は不要だが、カード会社が必要とみなせば、提出しない限り審査の通過は難しいと考えられる。
在籍確認は、必ずしも電話で実施されるわけではない。しかし、カード会社が必要と判断すれば電話での在籍確認が行われるだろう。この場合、電話で勤務先への所属が確認できなければ審査の通過は難しいと考えられる。
クレジットカードの多重申し込みは、一般的にマイナスの影響があるだろう。多重申し込みを疑われないよう、審査に落ちた場合は6ヵ月間を開け、改めて新規に申し込むようにしたい。
即日発行はデジタルカードや店頭で行われる場合が多いが、すべてのクレジットカードが対応するわけではない。郵送されるカードの場合、申し込んだその日に作ることは難しい。
デジタルカードや店頭での発行に対応するクレジットカードも、必ずすぐに作れるわけではない。即日は、時間帯や手続きなどに条件があることが一般的だ。これを満たせない場合は翌日以降にずれ込む可能性が高い。
また、流通系カードも比較的審査に通りやすいといわれている。流通系カードは集客が目的の1つだ。会員数を増やすため、基準を緩めている可能性がある。
ただし、一般カードや流通系カードも、必ず作れるわけではない。返済能力が乏しい場合、入会を断られる可能性はある。
また、American ExpressやDiners ClubといったT&E(トラベル&エンターテインメント)カードブランドも、審査が比較的厳しいとされている。T&Eカードもステータスをアピールすることが多く、その他のカードブランドと比べると厳格な傾向だ。
なお、審査基準は各社で異なるため、比較的作りやすいクレジットカードはあるだろう。しかし基準は一般に公開されない。どのカードが通りやすいかは、事前に把握することができない。
デジタルカードは、QRコード決済でも実店舗で使える場合がある。たとえばPayPayカードは、PayPayの支払方法に設定できる。カード情報が発行されれば、本カード到着前でも店頭でPayPayを使った決済が可能だ。
クレジットカードは不正利用を防ぐサービスが付帯することも多い。海外やオンライン決済の利用を制限するものや、利用の通知を受けられるものがある。デジタルカードでも、これらを設定すればセキュリティを高めることができる。

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本記事で紹介するのはすべてデジタルカード対応のクレジットカードです。中でもスピードが特に早いのは最短10秒で即時発行が可能(※)な三井住友カード(NL)や、最短5分で発行可能なセゾンカードDigitalです。