4月に「年金手帳」廃止へ その前に確認すべき2つのポイント

2022/03/26 12:00

https://money.smt.docomo.ne.jp/image/O3CvVtEBSWKOAzGRvdr1gA.jpg
2022年4月に廃止される「年金手帳」だが、今後、我々の年金はどのように管理されるのだろう。また、年金手帳には青いものとオレンジのものがあるが、色によって、今後の手続きに違いが生じるのか?2つのポイントを確認しておこう。 ポイント1 年金手帳の青とオレンジの違いは? 年金手帳には、青やオレンジのものがあるが、なぜ色が異

2022年4月に廃止される「年金手帳」だが、今後、我々の年金はどのように管理されるのだろう。また、年金手帳には青いものとオレンジのものがあるが、色によって、今後の手続きに違いが生じるのか?2つのポイントを確認しておこう。

ポイント1 年金手帳の青とオレンジの違いは?

年金手帳には、青やオレンジのものがあるが、なぜ色が異なる手帳が発行されているのか?それには次の理由がある。

年代によって色が分けられている

年金手帳の色が違うのは、交付時期の違いによるもの。1960年10月から1974年10月までは茶、1974年11月から1996年12月まではオレンジ、1997年1月以降は青という形で交付されている。なお、茶色の年金手帳は5年ごとの更新制だったため、更新時期によっては、水色や薄橙色の年金手帳を持っている人も多い。

色によって年代が分けられている年金手帳だが、じつは色だけでなく、表紙下部の記載も異なることはあまり知られていない。茶は厚生省、オレンジは社会保険庁、青は日本年金機構と記載がある。

基礎年金番号で年金記録が管理される

これまでは20歳になると、年金手帳が交付され自宅に届いていたが、行政手続きの簡略化のため、2022年4月以降は廃止される。

今後は基礎年金番号通知書が届き、基礎年金番号で年金記録が管理されるようになる。

年金手帳廃止にあたり気をつけたいのは、1996年より前のオレンジの年金手帳の人だ。

1997年1月以降の青色をした年金手帳は、年金の加入記録を共通の番号で管理されているのだが、それ以前の年金手帳は、年金記録の漏れや誤りが多いという。よって日本年金機構も注意を促している。

過去に廃業した会社で働いていた場合、離職直後に保険料の「未納」期間があることもあり、未納期間は将来受け取れる年金額にも影響を及ぼしかねない。

オレンジの年金手帳の人は、「ねんきんネット」で自分の年金記録を確認したほうがよいだろう。

詳しく読む>>

ポイント2 「年金手帳」が2022年4月に廃止へ、必要な手続きは?

年金手帳が2022年4月に廃止され、手帳ではなく「年金基礎年金番号通知書」が発行される。それに伴い、年金の手続きや照会は今後どのようにすればよいのか。

年金の確認は「マイナンバー」でできる

年金手帳の廃止後、年金の手続きや照会は、マイナンバー、また基礎年金番号があればできるようになる。

基礎年金番号は年金手帳に載っているが、毎年誕生月に送られてくる「ねんきん定期便」には載っていない。その代わり問い合わせ用の「照会番号」が載っているので、その番号をもとに確認ができる。

2022年4月以降、基礎年金番号が確かめたいときは、「年金基礎年金番号通知書」で確認することになるが、どんな通知書になるかは検討中だという。

「年金手帳が見当たらない」場合は?

手帳を紛失した、手帳が見当たらない、再発行をしたい、という場合は2022年3月までなら再交付の申請ができるが、4月以降は手帳がなくなり、「基礎年金番号通知書」が再交付される。

通知書がなくても、マイナンバーカードや基礎年金番号通知書で年金の手続きは可能。また、年金手帳が手元にある人は引き続き利用できる。すでに年金を受給している人は「年金証書」でも番号を調べることが可能だ。

年金手帳は今後、マイナンバーカードに機能が移るので、マイナンバーカード を作っていない人は、この機会に作ってみてもよいかもしれない。

詳しく読む>>

文/編集・dメニューマネー編集部

【関連記事】
「厚生年金」を月25万円もらうための3つの方法
初心者向け!ネット証券オススメランキング(外部サイト)
「電気・ガス・水道代を節約したい」人がやってはいけないこと
株主優待をタダ取りする裏ワザとは?(外部サイト)
ひろゆきが「宝くじを買うこと」を問題視した本当の理由

(2022年1月25日公開記事)