テレビの仕事と聞けば華やかなイメージがありますが、実際にテレビに出る仕事の年収やギャラはいくらくらいなのでしょうか? 朝ドラで話題の気象予報士の年収や情報番組のコメンテーターのギャラ、お笑い芸人になるための養成所の学費などを調べてみました。
合格率5%の狭き門、「おかえりモネ」気象予報士のキャリアや年収は?
NHKで放送中の朝の連続テレビ小説「おかえりモネ」で注目を集めている気象予報士という職業。どんなキャリアを歩み、どれくらいの収入を得られるのでしょうか。
気象予報士になるには、まずは1年に2回実施される国家試験に合格する必要があります。合格率は5%程度と非常に低く、3回から5回程度受験してようやく合格するというケースが多いようです。
難関の国家資格を必要とする気象予報士ですが、気象庁職員の場合、初任給は一般職で17万円ほど。総合職であれば約18万円〜20万円で、俸給表にしたがって給与が上がっていきます。各種手当とボーナスを加えた全体の平均年収は約780万円です。
民間の気象情報会社の場合は、上場済みの業界大手数社の平均を見ると、年収は610万円ほどです。
難関の割に収入はそれほど高くはありませんが、天気や気象自体に魅力を感じて、情熱ややりがいを持っている方が多く、近年は仕事の幅を広げようと資格取得を目指すタレントやアイドル、キャスターも少なくないようです。
テレビの裏話 コメンテーターのギャラの相場は?
テレビのワイドショーで必ずと言っていいほど登場するのが「コメンテーター」です。コメンテーターのギャラはいくらくらいなのでしょうか。
テレビのコメンテーターについて書かれた著書「テレビコメンテーター『批判だけするエラい人』の正体」(中野雅至著、中公新書ラクレ)によると、1回のギャラの相場は「5万円」と紹介されています。
外国人タレントのデーブ・スペクターさんは過去にテレビ番組で、朝の情報番組のギャラは1回5万〜10万円だと明かしています。一方、夜のゴールデンタイムの番組では1回30万円だといい、番組によってかなり差があるようです。
登場するコメンテーターの知名度などによっても、当然ギャラは変わってきます。例えばタレントのマツコ・デラックスさんは有名になる前、NHKのギャラは1回1万2,000円ほどだったそうです。
■M-1王者の半数以上が卒業した『お笑い養成所』学費はいくらかかるのか
「M-1グランプリ」「キングオブコント」の歴代優勝者の経歴を見ると、多くが養成所を卒業しています。M-1は半数、キングオブコントはほとんど全員が卒業生です。学費やカリキュラムはどうなっているのでしょうか。
もっとも多いのはやはりよく知られた吉本興業の「NSC」(吉本総合芸能学院、New Star Creation)で、その他ワタナベ、人力舎などの出身者が数組といったところ。
基本的にはどの養成所も通学期間を1年間としており、実技中心のカリキュラムを短期間で修了するのが特徴です。
学費は年間で平均50万円ほどで、一般的な専門学校の初年度の学費が100万円〜200万円であることを考えると、かなり安価と言えます。
一方で、養成所を卒業してお笑い芸人として生活できるようになる生徒は一握り。大半は途中で辞めてしまったり、全く別の職業に就くことを考えると、この費用をどう考えるかは難しいところでしょう。
文/編集・dメニューマネー編集部
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(2021年10月1日公開記事)